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今回の熱中人 |
遠田花子さん (市内並木在住)
全日本弓道連盟 錬士五段 |
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今回は弓道熱中人・遠田花子さんを紹介します。弓道の精神性の高さに魅せられたとのこと。昨今の日本の現状に弓道の「徳育」が生かせないものかと語っておられました。 |
- インタビューアー
- お忙しいところお呼び立てし恐縮です。今日は公民館のホームページの地域を紹介する頁で『我が街の熱中人』と言う欄が有るのですが、ここに掲載させて戴きたいので、色々お話を伺わせて戴きます。
- 遠田さん
- 公民館のホームページが有る事は知りませんでしたが、早速見てみました。色々な案内や活動の様子が出ていて随分参考になります。
- インタビュアー
- 弓道を修練されて居られるとお聞きしていますが、かなりお長くですか。
- 遠田さん
- はい、もう28年になります。40歳の頃アキレス腱を切り、激しい運動ができなくなりました。そこで生涯かけて取り組めるものがないかと探していた所、広報「さがみはら」に「初心者弓道教室」の募集が載っていました。また、友人が弓道をやっていたのでその姿を拝見し、神秘的なものを感じ、私の求めているものはこれだと飛び込んだ次第です。それからは弓の虜になりました。。
- インタビュアー
- 全日本弓道連盟のホームページでは弓道を武道・スポーツとしていますが、道がつくのはスポーツとして捉えるには、差異があるのでは。
- 遠田さん
- 「弓道」は確かに武道ですが、二面性は否定できません。修養道と捉えるか、又、スポーツと捉えるかは個人の弓道に向かう姿勢で分かれます。
弓道の特徴は相手が静止した「的」であるということで、自分の心の状態が如実に現れます。外国でも「弓道」は盛んで、日本人が行って指導しています。つまり「日本精神」を伝えているわけです。
- インタビュアー
- 弓道に精進して感動したことや昇段時のうれしさなどについて教えて下さい。
- 遠田さん
- 範士の先生、諸先輩や同輩のご指導により、人生を学ばせていただきました。また、昇段すればそれはそれでうれしいのですが、いただいた段にふさわしい技術と人格が求められます。喜んでいる暇もなく、次をめざして精進しなくてはなりません。
「射は仁の道なり」と申します。私が病気をして入院した時、範士の先生に弓道の精神で頑張れと励ましていただき、心強い思いをしました。15,6年審査は受けておりませんが、弓道の奥義を求めて精進の日々です。
- インタビュアー
- お付き合いいただきありがとうございます。そろそろまとめに入りたいと思います。最近思うところなどありましたらひとことお願いいたします。
- 遠田さん
- 100年に一度の経済危機と騒がれていますが、もう一度日本人の精神に戻り、「仁」即ち人を思いやる心を持ち、道徳感を持った子どもを育て、私達も弓道の精神を活かし、昔の良き時代の日本を取り戻したいと思いますね。
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