今回の熱中人
福平 直美さん(68才)              (緑が丘1丁目在住)
 
  玄関に一歩入ると天井の可愛らしいお人形が迎えてくれますお部屋に入ると「つるし雛」をはじめいろいろな人形が所狭しと飾ってあります。 人形の種類の多さ、人形の数には、そして作りの細やかさには驚くばかりです。 

今回はお人形づくり熱中人です!

 
   1.何時頃から人形を作り始めたのですか? またきっかけは?   
      10年程前になりますが、友人と大井松田の河津桜を見に行ったとき、花見の会場に「つるし雛」の展示場があり、その美しさ、可愛らしさにすっかり魅せられてしまいました。 早速、友人と「つるし雛」の教室を探し、入会し、「つるし雛」をはじめとするお人形との付き合いが始まりました。  当時、子供も成長し多少自由になる時間が持てるようになっていたこともあり、夢中になってしまいました。 最近は、加齢とともに視力の衰えもあり、人形作りの細かい針仕事が難しくなってきており、お人形を作るより、お友達に差し上げて整理をしている状態です。  
     
     玄関天井のお人形の数々  部屋には所狭しとお人形が  お人形の手入れをする作者  
     
右のつるし雛の一部拡大

 つるし雛のいろいろ
 
左のつるし雛の一部拡大
 
  2.「つるし雛」以外のいろいろなお人形がありますね。 発想はどこから?  大変な作業ですね。   
     私の作るお人形は、私の創作というよりも、人形の雑誌等で気に入ったものがあると、それを参考に作るケースが多く、いつの間にかいろいろな人形が増えてきました。 作り始めると夢中になり、気が付くと日付が替わり2時、3時になっていたということもよくありました。 長時間の作業も納得のゆくお人形が出来上がったときは、喜びで疲れも何処かへ・・・  
     
     神輿(1)  神輿の担ぎ手一体一体の表情、衣装が 異なっています  神輿(2)  
       
     可愛いお人形(1)  可愛いお人形(2)  可愛いお人形(3)  
     
     可愛いお人形(4)  可愛いお人形(5)  可愛いお人形(6)  
    3.ご苦労された部分はどこでしょう。 刺し子のクロスもすばらしいですね。 
     好きでやっていますので苦労と感じることはないのですが、人形の衣装に使う布地の確保には結構 神経と時間を使っています。 古着屋さんにはよく足を運びますし、良い布地が手に入ったときは創作意欲が湧いてきます。 枯枝を人形で装飾、どんぐりの装飾はほんの遊び心・・・   玄関天井の人形は、お客様を暖かくお迎えしたいとの思いからです。            刺し子のクロスは、布地に下絵が書いてあり、下絵に沿って針を進めますので、簡単といえば簡単ですが、細心の注意と相当時間を要する作業となりました。                 
       
     枯枝を人形で装飾  どんぐりを装飾  刺し子のクロス(2m×2m)  
     
     玄関天井の人形たち(1)  玄関天井の人形たち(2)  刺し子(上の作品の一部を拡大)  
    【筆者の感想】      
    玄関の天井から、そして家中を飾る人形の数々・・・一見似たような人形も表情や衣装がそれぞれ異なり、作者の細やかな心遣いが伝わってきます。 拾ってきた??枯枝やどんぐりもきれいに化粧し・・・特に筆者の目を釘付けにしたのは「刺し子」のクロスです。 一針一針の作業の細やかさは想像を絶するものでした。 視力の衰え「目の過労」かも・・一日も早い回復と作品作りの再開を願っています。 (藤)