相原公民館 館長あいさつ
 
相原公民館 館長 原田 和明
原田和明館長
 皆様、こんにちは。相原公民館長に就任して1年が経とうとしています。公民館の運営に関わる関係者の皆様、利用者の皆様、地域の皆様等々の日頃からのご理解とご協力に心より感謝申し上げます。私自身、公民館の活動すべてが初めてのことでしたので、ある意味新鮮であり、また多くのことを学ぶことができたことは何よりの喜びです。相原公民館は今年創立75周年を迎えます。今年度は、各専門部や実行委員会などの事業に「創立75周年記念」を掲示いたします。また、令和8年3月の相原公民館振興計画の改定に向けての取組みもあります。今までも、これからも地域の拠点として「出会い、ふれあい、学びあい」の公民館、そして幅広いコミュニケーションの場としての公民館に務めてまいりますので、今まで以上に皆様方のご利用、ご協力をいただきたくお願い申し上げます。 
 中国の戦国時代に書かれた『列子』に「愚公移山(ぐこういざん)」(読み下しは「愚公、山を移す」)という説話があります。…昔、愚公という90歳ぐらいの老人がいて、家の目の前にある山が邪魔なので山を崩し始めた。周囲の人からは「山を移動させるなどできるわけがない。」と笑われても、「山は増えることはない。子々孫々と続ければ、いつかは山を移すことができる。」と言い努力を続けた。その努力の様子を見ていた天地万物の神である「天帝」は、愚公のひたむきな姿に感動し、二人の子に山を背負わせて移動させた。…この「愚公移山」は、地道に努力を怠らなければ、どんな事業でも成し遂げたことができるという例えや、小利口な者よりも愚直に努力する者のほうが大きな仕事を成し遂げる例えとしても使われます。 
相原公民館の外観
 私たちはともすれば、早く大きな成果をあげることに目が向いてしまいがちですが、目標をしっかりと見据えて、今やらなければならないことを継続することが大切です。しかしながら「努力が必ず成果に結びつくとは限らない」と言う人もいます。それも事実でしょう。では、なぜ努力をするのでしょうか。それは、努力なしでは良い成果が出ることはないからです。努力を続けることはそれ自体に価値があり、いつか自分自身の力となり、自己肯定感につながるのだと思います。自己肯定感は、具体的な根拠のない自信だそうです。多くの人、特に若い人たちは自己肯定感が低いと言われます。何かしらの成功体験があればそれが自信となり自己肯定感が高まるようです。
 人生100年時代と言われています。「今までちゃんと生きてきたじゃないか!」という自己肯定感をもって、90歳の愚公のようにまだまだこれからという気持ちで毎日を前向きにポジティブに生きたいものです。
令和7年4月1日
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