相原公民館からのお知らせ
  令和2年10月掲載
風水害時避難場所のことを知ろう!
 今年7月の九州地方を中心とした豪雨(令和2年7月豪雨)では、多くの人が被災されました。私たちの相原地域でも、昨年10月の台風19号(令和元年東日本台風)では、相原小学校に開設された風水害時避難場所に122名の方が、また、同自主避難場所の相原公民館には50名あまりの方が避難されました。台風後に行った「防災に関するアンケート」でも、「避難所のことについて詳しく知りたい」や「避難の時に用意しておくものを知りたい」などの質問が寄せられました。そこで、台風19号のときに相原小学校で避難所運営を経験され、現避難所責任者の和田さんに避難所と今般のコロナ禍での避難についてお聞きしました。
避難所と風水害時避難場所
「避難所」は、自宅が倒壊や焼失するなどして中長期的に避難生活を送る際に開設される場所のことです。
「風水害時避難場所」は、風水害の災害危険が迫って避難が必要となったときに開設される場所のことです。
相原小学校は「避難所」と「風水害時避難場所」の施設として位置づけられており、相原公民館は9月より「風水害時避難場所」に指定されました。
Q1 昨年の台風第19号(令和元年東日本台風)で避難されたときに、相原地域の避難の状況について教えてください。また、どのような対応を取られたか教えてください。
A1 風水害時避難場所である相原小学校は、台風が接近していた10月11(金)の午後5時から開設しました。住民の方が相原小学校に避難してきたのは、避難勧告が発令された翌12日(土)の午前9時からで、その日のには約50名の方が避難していました。最終的には124名の方が避難所に避難してきました。避難者は、小さいお子さんから高齢の方まで幅広い年齢層に渡っており、中には外国籍の方もおりました。
避難所担当職員が3名のため、緑区役所と連携して交代要員を確保して3日間対応しました。
Q2 昨年度の経験から、避難して来られる方に、避難所の担当者としてお願いしたいことはありますか。
A2 皆さんにお願いしたいことは3つあります。
(1) 台風や大雨の時に風水害時避難場所に避難する対象は、「自宅での生活が危険な方」です。その他の方は、可能な限り自宅で過ごしてください。
(2) 二つ目は、ハザードマップ(※1)等により自宅が避難の必要な地域にあるか確認してください。また、避難する必要がない地域の場合でも自宅が台風等により破損しそうな危険なところがないかなどを点検しておいてください。
(3) 避難が必要な地域に自宅がある方には、市から避難情報が出された場合には、警戒レベルに応じた避難行動(※2)をしてください。その他の方も避難情報に応じた行動を行うようにしてください。
(4) 新型コロナウイルス感染症対策により、避難所や風水害時避難場所での「三密」を防ぐため、安全な場所にいる親戚や友人・知人宅等への避難が可能な方は、そちらに避難することを検討してください。
(5) 避難所とは異なり、風水害時避難場所は災害の危険から緊急に避難する場所であることから、食べ物や飲み物は提供できません。風水害で避難する際には、事前に天気予報などを確認し、必要なものを全て各自で準備してお越しください。
なお、大雨の中での車の移動は、危険が伴いますので、車での避難はご遠慮ください。また、昨年の台風のように多くの方が避難してきた場合、市の担当職員だけで運営するには限界があることから、避難者の皆さんに協力をお願いすることがあります。
Q3 避難される方の中には、避難所にはどのような物品が準備されているか知りたいという意見がありました。避難所に備蓄されている物品について教えてください。
A3 避難所には備蓄倉庫が設置されており、防災担当課により品目が決められ備蓄されております。
代表的なものとして、毛布・敷きシート・発電機・組み立て式仮設トイレやビスケット・アルファ米の食糧などが備蓄されております。
なお、相原小学校は、自宅が倒壊するなどして中長期的に避難生活を送る際に開設する「避難所」と緊急避難のために開設する「風水害時避難場所」のふたつの位置づけがあります。風水害時には、非常用持ち出し袋などで避難に必要なものをご自身で持参していただくことが基本です。
Q4  新型コロナウイルスの感染を恐れて、避難をためらう人がいるといいます。避難(場)所での新型コロナウイルス対策を教えてください。
A4 風水害等により、自宅での生活に危険がせまり、親戚・友人・知人宅などへの避難ができない方は遠慮なく避難してください。なお、避難所における新型コロナウイルス感染症対策については、代表的なものは次のとおりです。
(1) 受付時に一定の間隔をあけて並ぶようにします。
(2) 避難者に対して体温を計測するなど体調確認を行います。異常のない方はそのまま受付を行い、体調不良の方は専用のスペースに誘導して別の場所で受付を行います。体調不良の方の専用スペースを確保するなどの対応をいたします。(詳細は検討中のため明確には記載できません。
(3) 受付を行う担当者は、マスク、フェイスシールド、使い捨て手袋を装着して対応します。
(4) 体育館など、避難スペースでは、避難者(世帯)ごとの間隔を1メートル以上とるようにします。
(5) 避難者が共用する、手すり・ドアノブ・スイッチ・テーブル・椅子・蛇口の消毒を定期的に行います。
(6) 避難者はマスクをつけることや咳エチケット、手洗い及び消毒用アルコールによる消毒など感染予防に努めていただきます。非常用持ち出し袋にマスクや消毒用アルコール、除菌ウェットティッシュ、体温計なども用意していただきたいと思います。
Q5 今年の本格的な台風シーズンを前に、相原地域の住民に伝えたいことは何ですか。特に注意をしてほしいことや避難してきてからの過ごし方なでで、何かありましたら教えてください。 
A5 避難にあたっては次のことに注意をしてくだい。 
(1) 新型コロナウイルス感染症対策を行うため、避難者の受け入れ人数が従来よりも少なくなることが想定されます。そのため、可能な限り安全な場所にいる親戚や友人・知人宅等などの避難先を確保するようにしてください。
(2) 開設・運営を行う私たちも「三密」の防止など、感染対策に努めていきますが、避難される皆さんご自身も感染対策・衛生対策を実施していただくようお願いします。
(3) 避難に備え、食べ物や飲み物、衛生用品など、非常用持ち出し袋(※3)を日ごろから準備してください。また、避難していただく場所は、基本体育館となりますので、室内履きを忘れずに用意してください。
(4) 車による避難については、駐車場が確保できていないためご遠慮ください。また、校庭には緊急車両などの業務用車両が使用するため、一般の車両は乗り入れできません。
(※1) 相模原市洪水ハザードマップ
(※2) 内閣府 5段階の警戒レベル
(※3) 避難に備えて非常持ち出し袋に入れたい新型コロナウイルス対策備品について
※このページは館報あいはら第216号に掲載した特集「防災」(第2回)に
ついて、避難所責任者の和田さんからいただいた回答の全文を掲載しています。
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