書道との出会い
小学生低学年のころ、父親から書道の道具を与えられたのがきっかけで、書いた字を見た親戚の人達が「なかなか上手だ」と褒めてくれました。それに励まされていっそう字の練習に熱が入りました。
私の出身は地元丸崎で昭和3年生まれです。上溝小学校の担任の先生が書道に熱心でした。もともと左利きの私を心配して右利きにするよう指導されました。それで今では両手利きで便利をしています。
書道教室開塾
23才のころ、近所の子供達に書道を教え始めました。で、昭和40年に今の場所に開塾しました。はじめ日本書法芸術院という流派に属していましたが、現在はその流れを汲む書法院という流派に属しています。生徒も沢山いて忙しかったです。塾は奥様と一緒に協力しながら運営に当って来ました。教え方を工夫しているうちに逆さ文字も自由に書けるようになりました。
書道吟を1人でこなす
昔から「書道吟」という一種のショーがこの道に関心のあ人達に楽しまれて来ました。これは吟詠(例えば詩吟)に合わせて書道を披露するものです。普通は吟詠と書道は別々の人が担当します。ところが石井先生はそれを1人でこなしてしまいます。
裏文字自由自在
「裏文字」とは簡単にいえば「ハンコの字」です。卑近な例は自動車を運転していてバックミラーに写る後続車の車体ナンバーです。すべてが左右反対に見えます。漢詩を裏文字で書くのは容易ではありません。石井先生はそれを「左手」でしかも1人で書道吟を披露するわけです。実に驚異的な手法です。
書道吟の実際をご覧下さい
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