我が街の熱中人(その8)
   
我が街の熱中人
    
 
歌劇のアリア、カンツォーネを歌う!
このページの主役、竹本達郎さんの写真
今回の熱中人  
       竹本 達郎さん(77歳)
       (市内 緑が丘二丁目在住)
  カラオケで歌謡曲、ポップスを歌う人は多いのですが、         今回の 熱中人は 歌劇(オペラ)のアリアやカンツオーネを       歌うことが 趣 味 いや 生きがい の方です。

  
歌との出会い・・社会人になってから
 子供の頃より歌は好きだったのですが、昭和33年、就職で上京し、研究職として研究に明け暮れる日々を送っていました。 30年前、36歳の時、相模原市に引越してきた丁度その年の年末、市の記念行事で「第九」を歌う催しがあり、参加したのが本格的に歌い始めるキッカケとなりました。 その翌年、相模原市民混声合唱団誕生、入団。その後20年程前、光が丘公民館でスタートした「混声合唱団フローラ」や町田の「町田フィルコーラス合唱団」(MPC)で歌ってきました。合唱でのパートは一貫してバス。それも一番低音のバスー3でした。

下の写真は「混声合唱団フローラ発表会」 左の写真は約20年前、右は約10年前、 私は右から2人目   
約20年前の混声合唱団フローラ発表会の写真  約10年前のフローラの仲間たちの写真

  
最初はカンツオーネから・・そして71歳 一念発起!!
 性格が”ネクラ”だから、対極にあるイタリアのあの明るいカンツオーネが好きなのでしょうか。  町田駅前にあるカルチャーセンターの「カンツオーネを楽しむ会」に入り歌い始めました。10年位前のことです。 発表会、ステージでの独唱は、 合唱のように仲間の陰に隠れるわけにもゆかず、自己責任、ボイストレーニングの必要性を感じていました。 練習用のカセットテープやCD付の教本も販売されていますが、独習には限界があり、「専門家の指導、評価」も必要と考え、一念発起!!71歳にしてプロの声楽家の指導を受けることになりました。
バスからテノールヘ
ボイストレーニング関係の書籍より「人の声の音域は、訓練によっても、低い方へ下げることは難しいが 高い方に拡げることは可能である」ことを知っていました。 71歳からはじめたボイストレーニングですが、無理なく音域は3オクターブ近くまで広げることができました。 このボイストレーニングの先生は、その人その人の声の質(音質)に合わせて、テーマ曲を与えるのですが、私の場合、合唱団で約50年間、バスのパートを受け持ってきたのですが、先生から頂くテーマ曲はテノールの曲ばかり年間4〜6曲を・・・ しかしボイストレーニングの効果もあり、テノールの音域もカバーできるようになりました。 それからは三大テノール歌手のCDを集めて聴くようになり、 歌う曲も次第にカンツオーネから歌劇のアリアへと変わってゆきました。
今、発表会やステージで好んで歌っている曲は
 カンツオーネでは 「カタリ」「オーソレミオ」「帰れソレントへ」 等
 歌劇のアリアでは 「ツーランドット(プッチーニ)」「アルルの女(ビゼー)」「真珠とり(ビゼー)等
といったところです。
下のボタンを押すと流れる曲は 歌劇 「アルルの女」のアリアの一部で、発表会での録音です。
     
  下の写真は、平成21年10月の発表会の様子です。
昨年の発表会の写真1 昨年の発表会の写真2 昨年の発表会の写真3
  
音楽とのふれあい
 早いもので私も77歳という年齢になりましたが、 歌をとおして数え切れないほどの人とのふれあいを、喜びを、健康を頂きました。 歌は私にとりかけがえのない友であり、これからも声の続くかぎり、 歌い続けて行きたいと思っています。 私の経験からも、訓練により声の幅を広げることができます。 歌う熱中人が一人でも増えることを願っています。
 
感想

 
70歳を越えてから、プロの声楽家の先生の指導を受けるという、歌に対する並々ならぬ情熱に、唯々感服です。77歳とは思えない若々しく、生き生きした表情が 又 謙虚なお人柄がとても印象的でした。