我が街の熱中人(その12)

我が街の熱中人
探鳥歴21年(チャリ探鳥歴15年)!
ご本人折笠さんの写真ですアオゲラ(緑色のキツツキ)が開けた穴  (道保川公園にて)                     
今回の熱中人
折笠 良子さん(47歳)
(市内 青葉在住)

東京で生まれ育った方ですが、会社員時代ちょっとしたきっかけで野鳥観察の魅力にとりつかれ、相模原に移り住んでからも、ママチャリに子供二人を乗せ、子供が成長した今は、双眼鏡を首にかけ、探鳥会や一人自転車に乗りながら、相模原の身近な野鳥を追いかけておられます。
野鳥の魅力に取りつかれたきっかけとは??

会社員時代、仕事に追われ精神的に疲れていた時期、新聞のイベント欄でたまたま明治神宮探鳥会を知り、初参加しました。 子供の頃から生き物は好きでしたが、野鳥の「や」の字も知らず、メジロやシジュウカラ、キジバトすら知りませんでした。 探鳥会で野鳥を見聞きすると自然の中で「心の洗濯」ができると同時に、 私の初見の野鳥が毎回何種か必ず増えるので、「野鳥観察」のとりこになりました。 以後、高尾山、葛西臨海公園、千葉の谷津干潟等の定例探鳥会に、毎月早朝より参加しました。
明治神宮の森の写真
明治神宮の森
高尾山の写真
高尾山
葛西臨海公園の写真
葛西臨海公園
谷津干潟の写真
谷津干潟
探鳥の魅力は??

今は、地元の「相模原探鳥会」・「東林野鳥の会」のメンバーで探鳥会にも参加しますが、一人マイペースで市内の探鳥地を中心に自転車で出かける(私はチャリ探鳥といっています)ことも多くなっています。 相模原は緑が多いため、野鳥の種類が都会より多く、野鳥観察を楽しむには良い場所だと思っています。 野鳥観察は自然の中で癒されること、種類によって鳴き声・羽衣の色などが違うので、見聞きしてそれを識別するのも魅力です。 野鳥の習性もいろいろで、街中のスズメの行動を見るのも意外と楽しいです。 今年の自宅周辺でのツバメの初見は、○月○日(今年は遅く4月15日。例年は3月28日前後)とか・・・・渡り鳥の飛来は季節の変化を感じさせてくれます。
ご本人が双眼鏡で鳥をさがす
まず、双眼鏡で鳥を見つけて
見つけた鳥を望遠鏡で見る
それから望遠鏡でじっくり観察
相模原のどんなところに野鳥は多いのでしょう??

相模原にはまだまだ自然が残されていますので、気にすれば、街中の身近なところで野鳥を見ることができます。 私がよく出かけるところは、「木もれびの森」「道保川公園」「相模原貯水池」「相模川の三段の滝」などで、現地まで自転車で行ける場所です。 「相模原貯水池」は秋〜冬のカモの飛来地で、日本で観察できる30数種のカモのうち11種位はたいてい観察できます。 カモは交雑できるので、時に図鑑で識別できないカモに出会えることもあります。 私が見たのはカルガモ×マガモ、ヨシガモ×オカヨシガモ等です。 市内でも空を舞っている鳥を見ると、カラスではなく、猛禽類のオオタカやハイタカ、チョウゲンボウということもあります。
木もれびの森の写真
木れびの森
道保川公園の写真
  道保川公園
相模原貯水池の写真
相模原貯水池
相模川・三段の滝付近の写真
相模川・三段の滝付近
今までで一番感動したことは??

鳥仲間でも、キャリアが長い人は国内で300種以上の野鳥を見ている人はザラです。 遠出探鳥のできない私はまだ235種です。(涙・・・) これらの出会いのなかでも、市内で、それも日中、「フクロウ」を見たときは感動しました。 5年くらい前のクリスマス、自宅からそう遠くない自然公園、手が届きそうなところに「フクロウ」が止まっていました。 発見時、見ていたのは私一人だけ!! 以前戸隠で一度見た切りだったので、嬉しかったです。 もうひとつは、世界でもっとも遠距離を飛ぶ渡り鳥といわれる「キョクアジサシ」(=極鯵刺。 成長夏羽)を昨年7月に県内大磯の照が崎海岸で見たときです。 北極圏で繁殖、南極圏で越冬する「キョクアジサシ」は、「日本では渡りのコースをはずれるため稀な迷鳥の一つ」です。 因みに「キョクアジサシ」は234種目でした。
ふくろうの写真
フクロウ(図鑑より)
キョクアジサシの写真
キョクアジサシ(図鑑より)
トラツグミの写真
警戒心のない?トラツグミ
写真をやらない私でも撮れました。(道保川公園にて)
これからの抱負は??

これからも野鳥観察は細く長く続けていくつもりです。 市内の身近な野鳥でも楽しめますが、いつか南(沖縄)や北(北海道)の固有種を見にゆきたいです。 そのためには健康でなければと思います。 抱負ではありませんが、ここ数年、相模原貯水池に飛来するカモの個体数が減っているのを心配しています。
感想

本当に鳥が好きな方ですね。 取材していて鳥に対する情熱が伝わってきます。 手持ちの図鑑を見せてもらいましたが、見たことのある野鳥だそうですが印が一杯付いていました。 探鳥は上を向いて歩くことが多いと思いますので、 足元には注意され、くれぐれもお怪我のないよう祈っています。