我が街の熱中人(その15) 


我が街の熱中人
都山流 尺八 大師範!!

私宮崎の写真です

今回の熱中人
      宮崎 洋さん(67才)
       (芸名:宮崎 津山(シンザン)
  
 ただの熱中人というより、熱中人であるとともに、達人、名人の域かと思います。
 その熱意にはただただ感服いたします。

1.尺八との出会い、その後は
・・

26才のとき、はじめて聞いた尺八の音色の美しさ、奥ゆかしさにすっかり魅了され、練習を始め、半年後の会社の文化祭が初舞台でした。 その後転勤での休止期間をはさみ、30才で会社の尺八同好会に入り、筝曲クラブとの合同練習、茶会、新年会、筝曲発表会等での合同演奏に積極的に参加し、その魅力に益々のめり込んでゆきました。 40才で準師範になったのを機会に、都山流の高名な演奏家である北原篁山(コウザン)師に師事することになり、一門や筝曲社中との演奏会に出演しました。 45才で師範に、、60才で大師範となりました。

尺八演奏会(13名)の様子 都山流尺八演奏会

尺八演奏会(16名)の様子
琴3名尺八3名の競演

2.尺八の魅力と普段の練習は・・

尺八は1尺8寸の竹に、前面に4孔、裏面に1孔の極くシンプルな構造ですが、音を出すのがとても灘しい楽器です。 尺八の魅力を一言でいえば、音色の美しさと音を出すことの灘しさ、奥深さではないでしょうか。 「首振り3年」といいますが、音が出るようになるまでが大変ですが、それからも @半音を出せるようになる。 Aリズムがとれるようになる。 B合奏ができるようになる。 C大きな音、小さな音が出せるようになる。 D正しい澄んだ音が出せるようになる等 次々とハードルが出てきます。 終わりのない奥深さがとりこにするのだと思います。 ある程度のレベルになると、どんなジャンルの曲でも演奏出来るのも面白いところです。 個人的な練習は、二重窓で防音性を高めた自宅の個室で、 また グループの練習は、公会堂の練習室等を借用してやっています。


尺八の楽譜

自宅での練習 自室一杯の楽譜
3.主な演奏の機会は・・
正式な演奏の機会としては、加入している団体・・「都山流神奈川県支部」「相模原邦舞三曲連盟」「神奈川邦楽合奏団」「NPO 元気の出る歌の集い」など・・の定期演奏会、月例会などで演奏しています。
演奏の様子はこちら→

相模原邦舞三曲連盟演奏会
二人で尺八競演
琴3名と尺八2名の競演  琴3名尺八1名の競演

4.ボランティアとしてもいろいろ参加されているようですが・・

いろいろな演奏会の賛助出演の他、老人ホームの慰問、大学の学園祭への参加、、地域のイベントへの参加等で演奏しております。、 また中学校邦楽教室、地域の尺八教室等にも教師として参加しております。 邦楽の枠を越えて「民謡の会」「流行歌手の前座」等喜んで頂けるところには積極的に参加するようにしています。

 民謡大会で伴奏  元気の出る歌の集いで合奏  地域の敬老会で演奏
 学園祭で中学生と協演  中学校邦楽教室の様子  神奈川邦楽合奏団での演奏
   
5.現在の心境、今後について
約50年の尺八との付き合いですが、 現在の心境としては「尺八をやっていて本当によかった」と思います。 尺八を通じて生まれた多くの人たちとの交流は、私の貴重な財産です。 また持ち運べる手軽なこの尺八1本で、多くの人達に喜びや楽しみを提供出来るのもうれしい限りです。 本音を言うと一番楽しんでいるのは私自身ですが・・・・仕事も定年を迎え、今までより自由な時間がつくれる身分となりました。 もっともっと努力していろんな分野の人達に喜びと楽しさを送り続けたいと思っています。

 
  あとがき
尺八は「首振り3年」といいますが、その前に音を出すだけで大変な楽器でした。 また「首振り」にも「縦振り」「横振り」「まわしやり」・・・・といろいろな振り方があることも初めて知りました。 本当に奥の深い楽器ですね。 緑が丘二丁目自主防災隊の防災部長として、制服にヘルメット姿で大声で号令をかけている宮崎さんとはまるで別人でした.