わが街の | |||||||
今回の熱中人は | |||||||
小林 俊雄さん(71才) | |||||||
緑が丘二丁目在住 | |||||||
ダンス、日舞、ソフトボール、家庭菜園など多趣味の方ですが、 | |||||||
若い頃は洋画家を目指していたとのお話しを耳にし、早速取材 | |||||||
させて頂きました。 | |||||||
今回は、若い時、洋画家を夢見た熱中人!! | |||||||
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絵を描き始めたきっかけは?? 何才の頃から?? | |||||||
高3の時、美術の先生・後輩と写生旅行へ |
幼少期より絵を描くことは好きでしたが、そのことを自覚して描くように | ||||||
なったのは、高校に入学し美術部に入部してからです。 すばらしい美術 | |||||||
の先生に出会い、熱心に指導して頂きました。 絵画の指導だけではなく、 | |||||||
まさに人生の師のような方で2年前に亡くなるまでご指導頂きました。 | |||||||
高校1年より油絵を始め、2年の頃からは展示会で賞も頂くようになり、 | |||||||
先生からも画家への道を薦められ、私の気持も次第にそちらに傾いて | |||||||
いきました。 | |||||||
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高校時代の作品、上京後の作品について | |||||||
高校時代は、夢中になって描いていましたが、郷里を離れるときに、作品は実家に置いて上京しましたので、残念な | |||||||
ことに手許に残っている作品はわずかです。 また上京後に描いた作品も保管場所に苦慮し、友人に差し上げたり、 | |||||||
自宅屋根裏での保管で傷んでしまったりで、まともな作品で残っていないのが残念です。 | |||||||
以下は手許に残る僅かな作品です。 | |||||||
高校時代の作品 | |||||||
高1の時、初めての油絵 高3の作品 展示会の受賞作品 | |||||||
高3の作品 展示会の受賞作品 高3の作品 展示会の受賞作品 | |||||||
私の郷里は、山形県の蔵王山の近くですが、父は画家への道は理解し難かったようで「画家になったら、貧乏して苦労 | |||||||
する」との考えで、高校卒業後就職することを求めました。 高校の美術の先生の説得にも画家への道は認めませ | |||||||
んでした。 結局、上京して就職し、昼間は働き、夜はひたすら絵を描くという生活になりましたが、将来の絵の勉強 | |||||||
のための資金づくりをする日々でもありました。 展示会でも賞を受賞する機会も増え、会社でも知られるように | |||||||
なり社長室や会社の処々に私の絵が展示されるようになりました。 | |||||||
青年時代(20才代以降)の作品 | |||||||
町田市の展示会の金賞受賞作品と表彰状 |
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下掲の作品も展示会での受賞作品です。 | |||||||
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絵の勉強のための資金づくりまでしながら、方向転換は?? | |||||||
昼間働き、夜、絵を描く・・それも独学で・・という生活に無理があったのか、30才に入るといろいろ体の不調が出て | |||||||
くるようになりました。 目の病気で大きな手術を繰り返し、追い打ちをかけるように、胃がんで胃の大半を切除し、 | |||||||
視力と体力の低下は絵を描くうえで致命的でした。 画家への夢を思い切って断ち切るため、海外での絵の勉強の | |||||||
ため蓄えていた虎の子の資金を使って相模原の緑が丘(現住所)に家を買いました。・・結婚もしていないのに・・ | |||||||
それから結婚し、子供、そして孫達も生まれ、すっかり落ち着いた生活となりました。 絵をやめてからは、ダンス、 | |||||||
日舞を、ソフトボール等スポーツを、そして今は家庭菜園、老人会のお手伝いで平凡な中にも結構忙しい毎日です。 | |||||||
日舞の発表会にて 自慢の家庭菜園にて | |||||||
《筆者の感想》 | |||||||
小林さんが若い頃、絵画に熱中していたとは最近まで全く知りませんでした。 小林さんとは 老人会のお手伝いを | |||||||
ご一緒するようになり、雑談の折、絵画のことを知りました。 作品のかなりの部分は友人、知人に差し上げられ、 | |||||||
残っている作品も少なくなったとのことですが、一部は居間などに展示され、大部分は屋根裏に保管(放置?)して | |||||||
あるとのこと。 多少の劣化は見られるものの大変すばらしい作品群でした。 | |||||||
「元・熱中人」としてのご紹介を強くお薦めした次第です。(藤) |