「三太物語」は青木茂先生の作で相模湖に近い道志川付近の山村を舞台として、そこに住むわんぱくで、たくましく、かざりけのない少年三太が主人公となっております。
この三太がまきおこす、ゆかいな出来事を中心に彼の友だちや花荻先生、校長先生、村長さん、駐在さん、それに魚とりの上手な仙じいさんなどの人間愛と正義感をまじえて明るく心あたたまる子供の生活をえがいたものです。
この物語が最初に書かれたのは1946年(昭和21年)で「赤とんぼ」という雑誌に発表された「かっぱ三太」という作品です。
以後つぎつぎに書きすすめられました。
また1950年(昭和25年)4月30日からNHKの子供向けラジオ番組として放送され、「おらあ三太だ」という言葉ではじまるこのドラマは子供達の人気の的になりました。
そして番組が終わったあとも、アンコールの声が強く、昭和27年には続編として再放送、のちには映画化され、これも人気を博しました。
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