相模原市立相武台公民館 サイトマップ 
電話 046-256-3700
相模原市 >生涯学習の扉 >さがみはらの公民館 >相武台公民館 あなたは 番目の訪問者です

公民館振興計画

令和5年2月改定

はじめに

 相武台公民館は、昭和49年に相武台出張所内に事務局を置き、市内で16番目の公民館(組織公民館)として設立されました。多くの地域住民の参加・支援のもと活発な活動が行われ、昭和59年に住民待望の施設が整備されました。平成28年に、現在の施設(旧磯野台小学校校舎等を改修し、公民館、まちづくりセンター、地域包括支援センター、屋内体育施設及びグラウンド等が一体的になった複合施設)へ移転したことにより、公民館の部屋数と面積が増え、事業の幅が広がり、身近な地域コミュニティ施設としての機能・役割がさらに高まりました。
 今日では、急激な社会構造の変化、ライフスタイルや価値観の多様化に伴って、地域コミュニティの希薄化が進んでおり、また、少子化・核家族化・高齢化の傾向によって、ひとり暮らしの高齢者や青少年をとりまく問題などが顕在化していますが、公民館には、地域の学校や自治会、文化団体等の多様な主体を横につなぎ、子どもから高齢者まで、誰もがいつでも気軽に集うことのできる場所・機会であることが求められています。
 本市では平成30年に公民館使用料が導入され、利用者の意見を公民館運営に反映することの重要性がいっそう高まりました。また、令和2年に発生した新型コロナウイルス感染症は、私たちの日常生活や働き方を大きく変化させ、公民館の運営や事業も大きな影響を受けました。
 このような状況にあって、地域住民主体による公民館運営により、誰もが参加しやすい公民館事業をこれからも展開していくための指針として、本振興計画を改定するものです。


1 現状分析と課題の整理

 相武台公民館区は、面積約1.72㎢で人口は約19,100人です。この人口は、市内全体の約2.7%の割合ですが、減少傾向が続いています。館区内の世帯数は約10,000世帯で、そのうち約4,100世帯は、相武台団地とグリーンパークの大規模な集合住宅となっています。どちらも建築から年数が経過し、居住者の高齢化が進んでいます。また、子どもが減っており、かつて館区内に4校あった小学校は、平成13年に磯野台小学校が閉校し、令和8年には、もえぎ台小学校が閉校する見通しにあるなど、相模原市内でも少子高齢化が進行している地域特性があります。
 相武台公民館においては、地域住民主体の運営体制により、体育・青少年・文化・広報・保育等の分野において、時代・社会の変化や住民の要望等を取り入れながら多彩な事業を展開し、多くの住民の参加をいただいていますが、子どもや子育て世代など比較的若年層を対象にした事業では、参加者が少なくなっている現状があります。また、公民館事業の担い手である専門部等でも高齢化が進んでおり、新たな担い手の確保が必要とされている現状があります。
 これからも公民館事業を的確に行っていくためには、健康で元気な高齢者にさらなる活躍をいただくとともに、新たな地域人材を発掘し、より多くの若年層にも公民館事業へ参画していただき、バランスのとれた公民館運営体制を整えていくことが必要となっています。あわせて、子どもから高齢者まで幅広い層の誰もが参加しやすい公民館事業を展開していくことが必要となっています。


2 基本理念(将来像)

◆地域のコミュニティづくりの拠点施設としての公民館運営を推進します
◆身近な生涯学習の場として、いっそうの地域住民主体による地域に根ざした特色ある公民館運営を目指します
◆地域の生涯学習活動全般についてその支援を行います


3 重点目標(6年間…令和5年度~令和10年度)

◆地域の誰もが気軽に立ち寄れる開かれた公民館にするための事業実施体制づくり
・子どもから高齢者まで誰もが参加できる事業を推進します。
・時代や社会の変化に応じた特色ある事業展開をしていきます。
・地域や生活に関する身近な問題を学習する機会を提供します。
・誰もが気軽に集まり、おしゃべりやくつろぐことができる「場」をつくります。

◆住民参加による運営体制づくり
・地域住民による主体的な運営体制づくりを推進します。
・相武台公民館独自の「ちょっとだけ先生制度(地域の人材を指導者として活用し、
 その知識・技術・経験等を地域の小中高生や住民のために役立てる制度)」の充実を図ります。
・公民館を有効かつ適切に利用できる環境づくりの醸成に努めます。

◆生涯学習活動をするための支援体制づくり
・利用者の意見を取り入れ、利用者が活動しやすい施設運営を図ります。
・学習情報や相談への対応の充実を図ります。
・地域づくりの拠点として住民の連帯感の醸成を図ります。


4 活動計画(3年間…令和5年度~令和7年度)

《体育活動について》
・スポーツ、レクリエーションを通じ、地域住民主体による地域に根ざした特色のある事業を行います。
・地域内における活動団体や小中高生との連携を中心に、地域の一体感の醸成を図ります。
・子どもから高齢者まで誰もが参加でき、手軽に楽しめるスポーツ、レクリエーションを展開します。

《青少年活動について》
・子どもたちが、学校や学年の枠を超えたグループ活動を通して、
 やり遂げることのすばらしさや交流の喜びを感じられる事業を実施します。
・子どもたちが、地域の人々とかかわり、知恵や創意工夫を学ぶ事業展開をします。
・子どもたちが、自然とふれあい生きる力をはぐくむ活動をします。
・子どもたちと若者が、青少年活動を通して、地域で活躍する場をつくります。

《文化活動について》
・広く参加者を募り、誰もが受講できる環境づくりに努め、活力ある文化活動を推進します。
・地域の実情に即した事業を展開し、ライフワークを充実できるよう努めます。
・地域の人材と連携し、自主的な学び合いを促進します。

《広報活動について》
・館報やホームページに地域住民の意見を取り入れ、公民館や地域の情報を見やすく、
 解かりやすく、親しみやすくお知らせします。
・SNSなどを使って、地域に情報を発信するように努めます。
・地域住民の方々、専門部員の協力を得て、「手づくり広報発行の推進」を図ります。

《子育て(保育)活動について》
・子育て中の家族の交流の場となり、同じ悩みや不安に寄り添える事業を実施します。
・家族で参加できるような事業を検討していきます。
・保育室を子育てサークル等に利用してもらうよう、周知を進めます。

《地域人材の活動について》
・地域に在住・在勤する、知識・技術・経験等の豊富な方を発掘し、
 その知識・技術・経験等を指導者として活用し、地域に循環します。
・地域の人材が、自らの力を活用し、地域住民のニーズを的確に捉えつつ、
 より幅広い発想による事業を展開し、地域における自主的な学び合い・教え合いを推進します。

《利用者の活動について》
・誰もが学び合い、高め合う環境のさらなる醸成に向けて、利用団体・サークルとの連携を進めます。
・サークルが主体となって活動の成果を発表する機会を設けることにより、
 地域の交流・コミュニティの活性化を進めます。

《その他の活動について》
・館区内の小・中学校や関係機関と連携・協力し、子どもや若者の公民館利用及び地域参加を促進します。
・地域の子どもたちのため、学校長期休業期間中の学習室開放を行います。
 また、無料学習塾等の支援に努めます。


5 推進体制

 公民館活動の主体は地域住民であり、住民と職員が一体となって本振興計画の基本理念(将来像)を見据え、地域の特性に応じた公民館運営体制及び事業実施体制をつくっていくことが重要です。
 また、これからの公民館活動にあたっては、さまざまな視点・発想・経験・能力等をもった地域の住民・人材を発掘し、その力を地域に循環・活用していくことも必要とされています。
 公民館運営協議会は、事業視察や研修等を行って知見や知識を高めるとともに、公民館に対して、地域住民・利用者の意見・要望を反映しつつ、客観的な事業評価・検証及び密度の高い協議・助言をすることにより、的確な公民館運営及び誰もが参加しやすい公民館事業の展開を推進していきます。
 公民館は、時代・社会の変化や地域住民・利用者の意見・要望に対応しつつ、職員、専門部、実行委員会方式による事業実施に加え、ちょっとだけ先生制度による地域人材の発掘・活用等により、幅広い発想による多彩で特色のある事業を展開していきます。


◇ 平成16年3月  相武台公民館振興計画策定
◇ 平成20年2月  一部改正(活動計画)
◇ 平成23年4月  振興計画見直し
◇ 平成26年2月   一部改正(活動計画等)
◇ 平成29年2月  一部改正(活動計画等)
◇ 令和2年2月   一部改正(活動計画等)
◇ 令和5年2月   振興計画改定