


大沢公民館「はじめてのパソコン教室」は、講師を務めるパソコン腕自慢のボランティア「公民館サポーター(応援団)」を、地域で募集することからスタートした。
集まったサポーターは5名。高校生からプログラマー経験のある主婦まで幅広い顔ぶれとなった。パソコンには自信があるけど人に教えるのは初めてのサポーターばかりだったが、公民館からのお願いはただひとつ、「同じことを何度も質問されても、笑顔で根気よく教えていきましょう」だった。カリキュラムはサポーターと職員との協働で検討し、全5日間の日程で、マウス・キーボードの基礎からワープロソフトを使った「暑中見舞い」の作成までを目標とした、パソコン初心者には少々欲張りな内容に決まった。
参加者の募集は、受付開始30分ほどで定員に達し、改めてパソコンへの関心の高さを感じた。集まった参加者は、40代から80代の方々で、いずれもパソコンに触れたことがなく、電源の入れ方もわからない状態だった。
教室がはじまると、サポーターがほぼ“マンツーマン”状態で参加者の指導に当たった。経験者が普段当たり前のように行っているマウス操作やキーボード入力が、初めての方には言葉で説明してもできないなど、指導にあたっては戸惑いも。しかし、丁寧な指導を続けていくうちに、徐々にパソコンへの恐怖心がなくなり、心配していたカリキュラムも最後まで終了し、素敵な「暑中見舞い」を完成させることができた。
参加者アンケートの結果からは、「家族には何度も同じことを聞けないけれど、ここでは何度でもやさしく教えてくれるので、わからないことをしっかり理解できました。」など、サポーターの懇切丁寧な指導が大変好評だった。
もう一度開催してほしいとの声が数多く寄せられたことから、急遽「はじめてのパソコン教室2」を同年度に開催。「教室2」ではインターネット講習を取り入れるなど、内容もサポーターとともに改善を続けている。
地域の力・サポーターの力なくしては実施できなかった教室。今後も地域の活力を生かした事業を展開していきたい。
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