


大野台公民館は、平成6年7月に旧相模原市内の23公民館の内、22番目に開館した比較的新しい公民館で、JR横浜線古淵駅から徒歩約18分の距離にあり、住宅や工場などが点在するエリアにある。
館区内には、約18,000人・7,400世帯の方々が住んでおり、公民館利用団体登録数は約400団体である。
大野台地域は、昭和14年頃までは一面雑木林に覆われた地域だったが、先人たちがこの地域に入植・開拓し、現在の「大野台」の基盤を築いた。その頃の面影は、大野台地域の東側に位置する貴重な財産である「木もれびの森」に見ることができる。
「木もれびの森」は、市民の潤いの場として四季おりおりに豊かな表情を持ち、大野台公民館では、開館以来、このみどり豊かな森をシンボルに「緑さわやかな明るい街大野台」を基本目標に定め、文化部などの公民館専門部や多くの地域の方々に支えられ、活発な活動を展開してきた。
特に、音楽活動では、平成7年度から「こもれびコンサート」という名称で、ジャズやクラシック、ラテン音楽、マンドリン、津軽三味線、アカペラなどの多彩なジャンルにより、年数回開催し、今年で43回目を迎えた。公民館という身近な場所で、文化部員による趣向を凝らした会場をバックに、プロやセミプロの出演者によるハイレベルな演奏が聞けるとあって、開演前から行列ができ、毎回100人を超える観客で満員になる。
さらに、平成13年度から「こもれびスペシャル・コンサート」として、「2010年レコード・アカデミー賞器楽部門グランプリ」を受賞したロシア人のイリーナ・メジューエワさんのピアノ・リサイタルを毎年開催しており、イリーナさんにとって「特別な存在」というショパンを中心とした珠玉の演奏に多くの観客は酔いしれている。また、演奏終了後の「ピアノと遊ぼう」というピアノ教室では、多くの小学生が目を輝かしてイリーナさんのレッスンを受けている。このように、大野台公民館の「こもれびコンサート」は、多くの地域の皆様に愛され親しまれており、今後も「公民館の顔」として大切にしていきたいと考えている。
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