


大野中公民館は、昭和27年12月、市内11番目の公民館として当時の大野中分室内に設置された。昭和50年4月、大野中出張所(現大野中まちづくりセンター)と併設して新しい公民館が落成。その後、昭和63年4月、利用者の増加にともない増築が行われ今日に至っている。公民館の隣には大野小学校があり、日常的に子どもたちの元気な声が聞こえてくる。
館区内の人口は約19,700人、13の自治会があり公民館事業の企画運営を担う専門部員の多くは、自治会から選出されている。その中の一つ、青少年部は主に小中学生を対象とした事業を展開している。部員は青少年指導員を含む22名。全員が子どもと同じ目線で事業を企画し、共に楽しむことを目標としている。
今年度企画した「レッツ・チャレンジ隊」もその一つだ。対象は、小学生。「失敗をおそれずチャレンジ!」を合言葉に、子どもたちが、料理・工作と夏遊び・科学にチャレンジする「わくわく・ドキドキ」の子どもたちお気に入りの事業だ。
野菜と果物のクレープづくりにチャレンジした1回目。形は不ぞろいながらもおいしいクレープができあがった。ペットボトルを使用した風鈴作りと流しそうめんにチャレンジした2回目。流しそうめんは、長さ5m程の竹を2つに割り、樋にしてそうめんを流した。流れてきた麺を上手に箸で取り、歓声を上げる子どもたち。そして昨年12月に開催した3回目では、@空気砲で遊ぼうAレモン電池を作るBうず電流ってなんだ?の3つのテーマを、実験を通して学習する「科学で遊ぼう」にチャレンジした。空気砲で遊ぼうでは、穴を開けた箱から打ち出された煙のリングが、体に当たった時の意外な強さに驚きを見せていた。子どもたちが空気の流れと強さを感じた一瞬だ。「もっと強い力にするにはどうしたらいい?」と箱に加える力の入れ具合や穴の大きさを工夫するなど何度もチャレンジをしていた。レモン電池を作る実験では、作り出された電気が、電卓やプロペラを動かすたびに「やったー!」と、ハイタッチで喜びを分かち合う姿も見られた。実験後、子どもたちに次にやりたいチャレンジを聞いてみると、「りんごやバナナでも電池は作れる?」「影に色はつけられるの?」「七色の虹をつくりたい」など、新たな科学へのチャレンジを感じさせた。
失敗なんてなんのその。「レッツ・チャレンジ隊」は、これからもチャレンジする子どもたちの応援団だ。
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