


横山公民館青少年部では、昭和60年から26年間毎年「野菜づくり教室」を開催している。
この事業の1番の特徴は、公民館のすぐ近くにある畑で野菜づくりを行うことである。この畑は、地域の地主で農家の方から借用している。利点は、公民館に近いので子どもが野菜づくり教室以外でも気軽に野菜の生育状況を確認しやすいということである。また、もうひとつの特徴としては、横山地区に居住され農業を研究している方に発足当初から講師として指導をしていただいていることが挙げられる。
この事業のねらいは、子どもたちに作物の観察・収穫の体験学習の機会を与え、自然とのふれあいの大切さを教えるとともに、併せて参加者相互の親睦の場とすることを目的として実施している。
平成23年度の参加者は、13家族であった。流れとしては、4月29日のオリエンテーションに続いて、枝豆・さといも・とうもろこしの種まき、6月5日にはさつまいもの苗植えをした。その後は、季節ごとにじゃがいもの収穫、枝豆及びとうもろこしの収穫、さつまいもの収穫をした。毎回、子どもたちが顔を土で真っ黒にして夢中で収穫している姿が印象的だった。そして11月19日には、子どもに大人気のいも煮会で、いも煮を食べながら、今年度の野菜の出来を振り返った。
野菜づくり教室が長年実施されてきた理由は、参加者の口コミが大きいと考える。
平成23年度も平成22年度の参加者が近所の家族に声を掛け、お友だち同士で参加していた。また、横山地区は公民館開館当時から、住宅街で自然が少ない地域だったので、「自然体験をさせてあげたい。」という思いの保護者がいたのも長年実施されてきた理由のひとつであろう。しかし、最も大きな理由は、毎年畑を貸してくださる方、講師としてご協力くださる方が、長年の事業開催を支えているからである。地域の方が長年にわたり公民館事業にご協力くださることはとてもありがたいことである。これまでのご協力に感謝しつつ、これからも「野菜づくり教室」へのお力添えをお願いしたい。
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