


都心からのアクセスがよい住宅街の中にある東林公民館は、相模原市の東南部に位置し、大和市と座間市に隣接した地域である。人口は約40,000人、公民館利用団体登録数は500団体にのぼる。館区内にある横浜水道みちや相模緑道緑地は、多くの人々の散策や健康づくりに利用されている。
平成元年から開催されているワンデーウォークは、今年で24回目を迎え、毎年100名を超える参加がある。「自分の責任で歩く、歩くことを楽しむ、自分自身に挑戦する」をテーマに、江ノ島を初め、多摩方面、横浜方面と多様なコースで行われてきた。時代背景とともに形態を変えながらも、永く親しまれている事業である。
午前7時30分に出発をして午後4時頃にゴールするのが定番となっている。ロングコースが23km、ショートコースが10km程度にコース設定され、途中に休憩やチェックポイントを挟んで進んでいく。散歩道や尾根道など四季を感じる風景を見、時には歴史に浸りながら、それぞれにゴールを目指す。行ったことのない地域を知り、多くの人とふれあい、数々の思い出が増えてゆく。1時間ほど昼休憩をとってまた歩き出すが、後半は疲れも溜まり足取りは重たくなる。実行委員の声かけに励まされ一歩一歩進んでいくと、ゴールでは実行委員が拍手で迎えてくれる。温かい紅茶が用意され、完歩賞をもらうとそれまでの疲れも吹っ飛び、達成感が湧いてくるという。
当初は、子どもを対象とした事業であったが、近年では60〜70歳代の参加者が半分以上を占め、健康増進を目的とした事業へ変わろうとしている。どの世代も気軽に参加でき安全に帰ってくることのできるコースを、現在スタッフ一同検討中である。楽しく1日を過ごしてもらうためにも信号や横断歩道といった場面では、ルールを守って横断するなど、参加者自身にも安全に対する意識を持って参加して欲しいと願っている。今年度も11月23日(金)勤労感謝の日に開催される。
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