


星が丘公民館は、昭和33年に旧相模原市内で12番目に開館した公民館である。「星が丘住宅」を中心に発展し、まとまりもよく地域の大人たちが常に子どもたちを見守り育んできた土壌があり、公民館活動や地域の子どもたち、学校への関心が高い。また、地域には社会教育活動をリードする人材が多く存在し、社会教育活動を広めてきた。その流れを汲む人々が社会教育活動の底辺をささえ、星が丘地区の文化水準を底上げし、公民館活動にも貢献してきた。
このような環境の中、当公民館では平成17年から子どもを対象とした「夏休み体験教室」を開催している。以前から「夏休みの勉強部屋」として部屋を開放していたが、その利用がだんだん低迷してきたため、「夏休みの勉強部屋」で試験的に「茶道」「川柳」「すいとんづくり」の体験学習を開催したところ好評だった。
そこで、@子どもたちの安全・安心な居場所づくりA子どもたちの夏休みの一日を、体験学習を通して有意義なものとしてもらうBサークル員は小学生に教えることを通して日ごろの成果を確認し、より深める機会とするC単に公民館の部屋利用にとどまらず、サークル員に地域への貢献意識をもってもらうD地域の子どもと大人との交流の場を提供する、を目的として本格的に事業として実施した。公民館の呼びかけに対し、子どもたちの指導を担当するサークルも増加し、星が丘地区の夏のイベントとして定着した。今年の夏休みでは、「びっくり宇宙図鑑」、「福祉体験」、「手作りおもちゃを作ろう」など11の体験教室を実施した。子どもには関心が薄そうな「川柳」でも、最初は興味がなさそうな子どもたちが、最後には夢中で句を考え「朝の音 母がつくっているごはん」などの川柳を詠んでいた。
この事業の悩みの1つは参加申込者が定員を大幅に上回ってしまうことである。定員のある10体験・248名の募集に対し2倍以上の応募があり、講師に相談して定員を増やしたりして、できるだけ多くのこども達に体験をしてもらえるよう努力しているが、それでも抽選にもれてしまう子どもが多いことが残念である。
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