


相模原市の南端に位置する新磯公民館は、昭和25年11月に新磯小学校内に設置された後、昭和54年に現在の場所に移り、新たに平成21年4月に隣接する新磯まちづくりセンターともども全面改修された。
館区内人口は約13,000人であり、世帯数は約5,000世帯である。また、館区内には、考古学上も大変に貴重な、約5千年前の集落跡地「勝坂遺跡」があり、日本一の長さを誇る「相模川の芝ざくら」と毎年揚げているものとしては日本一の大きさを誇る「相模の大凧」も当地の自慢である。
新磯公民館には、事業の企画・運営を行う専門部として、文化部・体育部・青少年部の三つの部があるが、このうち青少年部担当の「夏休み体験教室・デイキャンプ」は、平成3年度から夏の恒例事業として、すっかり地域に定着しており、今年度も小学校1年生から6年生までの参加児童数が100名を超える大人気の事業である。
のどかな自然に恵まれた新磯小学校校庭で、10班に分かれて異なる学年の児童が協力しながら各班独自の旗を作ったり、手作りのフライングディスクで班ごとの飛距離を競ったりと学校行事とはまた違った楽しい体験であった。
大いに汗をかいたあとの「かき氷」は格別で、3台ある電動かき氷機はフル稼働していたが、待ちきれない様子で見ていた子どもたちの表情は真剣そのものであった。
その後に原始時代さながらの摩擦熱での火起こしの実演が行われ、目の前で火が起こる一部始終を見ることが出来た。野外炊飯では、参加児童全員で協力して作ったカレーと飯盒で炊いたご飯を食べている誇らしげな姿が印象的だった。
いよいよクライマックスのキャンプファイアーでは、小さな子どもの背丈程もある薪に火が灯り、大いに英気を養っていた。自然の中で地域の子どもたちが楽しそうに歌っている姿を見ることの何と幸せなことか。参加した子どもにとっても心に残る一日であったと思う。今後も地域の皆様の御期待に添えるよう事業を展開し、大いに地域の発展に貢献してまいりたい。
|